
馬頭星雲/暗黒星雲
NGC2024_燃える木星雲
/散光星雲
IC434領域
オリオン座に浮かぶ
巨大なナイト
オリオン座
☆☆☆ 目 次 ☆☆☆
天体について
NGC2024/燃える木星雲_IC434_馬頭星雲_オリオン座


2021年11月撮影
NGC2024_燃える木星雲/散光星雲
IC434_馬頭星雲/暗黒星雲
オリオン座
オリオン座の美しい散光星雲「IC434」領域です。
とても神秘的なこの領域には、明るい星や星雲が豊富な他、馬の頭のような形をした「馬頭星雲」が赤く輝く散光星雲の中で、ぽつんとたたずむようにそびえ立っています。
馬頭星雲_オリオン座に浮かぶ巨大なナイト


2022年12月撮影
馬頭星雲/暗黒星雲
オリオン座
オリオン座の魅力的な天体の一つ、暗黒星雲の「馬頭星雲」を大きく撮影しました。
チェスの駒、馬の頭の形「ナイト」に似た「馬頭星雲」は1888年にハーバード大学天文台の写真観測によって発見されました。
この「馬頭星雲」は多くの「塵」を含んでおり、地球から観て後方の星の光を遮ることで散光星雲「IC434」の中に、その姿を浮き上がらせています。
NGC2024_燃える木星雲

「NGC2024/燃える木星雲_IC434_馬頭星雲_オリオン座」画像の中で明るく光る散光星雲「NGC2024_燃える木星雲」をトリミングして大きく見えるようにしました。
この星雲は、木の根っこ、あるいは木の枝のように見えることからその名が付けられました。黒く細い星雲が明るい星雲の光を遮ることで浮かび上がり、木のように見えています。

「NGC2024_燃える木星雲」画像に名前を入れました。
すぐ近くで明るく輝く星「ζ Ori_Alnitak」の強い紫外線によって明るく照らされています。また、黒い木の根や枝に見える星雲も「馬頭星雲」と同じく、多くの「塵」を含んでいます。
もう少し詳しく
NGC2024/燃える木星雲/IC434_馬頭星雲の天体情報

*この星図は1月1日 20:00の南東方向の宙です。
*緑色の十字線(+)が天体の位置を示しています。
| 名称 | 馬頭星雲/Barnard 33 |
| 別名 | IC434(背景に拡がる散光星雲) |
| 英語名 | Horsehead Nebula |
| 星座 | オリオン座 |
| 分類 | 暗黒星雲 |
| 見かけの大きさ | 60’ |
| 見かけの等級 | 7.3(IC434) |
| 赤経/赤緯 | 05h41m00.0s / -02゚30’00” |
| 距離 | 約 1500光年 |
| 名称 | NGC2024/燃える木星雲 |
| 別名 | Sh2-277 |
| 英語名 | Flame Nebula |
| 星座 | オリオン座 |
| 分類 | 散光星雲 |
| 見かけの大きさ | 30’ |
| 見かけの等級 | 8.0 |
| 赤経/赤緯 | 05h41m43.0s / -01゚50’30” |
| 距離 | 約 1500光年 |
*検索するサイトや規格によって違うことがありますので、目安にしてください。
*馬頭星雲の見かけの大きさが60’となっています。NGC2024の30’を考えると、はたして暗黒星雲だけを指しているのか?疑問です。
オリオン座の天体と馬頭星雲の位置関係

オリオン座の代表的な天体がたくさんいる領域を広く撮った画像です。
およそ200万年前に起こった超新星爆発によりできたとされる「Sh2-276_バーナードループ」は300光年にわたって拡がっています。
たくさんの天体の一つ、散光星雲「IC434」の中に「馬頭星雲」は居ます。
NGC1990_Epsilon Orion Nebulaは星雲?

上の写真「NGC2024/燃える木星雲_IC434_馬頭星雲_オリオン座」に天体の名前を入れました。
小さな反射星雲「IC431」「IC432」「NGC2023」も確認できますが、星の反射と間違えてしまいそうです。
反射星雲とは散光星雲の一種で、星間物質に含まれる塵が星の光を反射して輝く星雲なので、明るい星と濃い星間物質が多いこの領域では間違えやすいと言えます。
実際に間違いだったと思われる天体が「NGC1990_Epsilon Orion Nebula 」です。
この画像では右上で切れてしまっていますが「オリオン座の天体と馬頭星雲の位置関係」で示した画像を見ていただくと、散開星団「Cr70」領域に「NGC1990_Epsilon Orion Nebula 」が確認できます。
この天体は、1786年にウイリアム・ハーシェルが「反射星雲」として発見したとされていますが、目視や調査、現代の天体写真ではその存在が疑わしいものになっているようです。
近くにいるとても明るい星「アルニラム」の反射光が強すぎて、そのように見えるのもわかる気がします。
馬頭星雲は「IC434」ではない!?

「馬頭星雲_オリオン座に浮かぶ巨大なナイト」画像をトリミングして「馬頭星雲」を大きく見えるようにしています。
「IC434=馬頭星雲」と呼ばれていることが多いですが、「IC434」は周りに拡がる赤い星雲、散光星雲のことです。
では、馬頭星雲自体の符号はなに???
調べてみても「仮符号・別名=Barnard 33」とあるだけで、意外とちゃんとした符号が無いんです!?
そこで「暗黒星雲」について「日本天文学会_天文学辞典」サイトで調べてみました。すると…
- 背後の天体からの光が暗黒星雲の濃い塵に遮られて見かけ上、黒い雲のように見えているだけ
- 天体の名前はあくまでも見かけ上だけのもの
- 暗黒星雲は分子雲とも呼ばれ、分子雲の中で密度の高くなった「分子雲コア」から星が誕生する
とあります。
明るく輝く星雲は宇宙の中で何かしらの活動がある状態だから名前が付くのであって、「暗黒星雲」は、宇宙のあちこちに存在する星雲と性質は変わらないのかもしれません。
が、「分子雲」と呼ばれる星が誕生する星雲でもあります!
「馬頭星雲_オリオン座に浮かぶ巨大なナイト」画像をトリミングした画像をよく見ると、赤く小さな星が馬の顔の辺りに居ることがわかります。
これが馬頭星雲の中の星なのかは不明ですが、赤外線を通すフィルターで撮影したら、面白い写真になるかもしれません。
NGC2023_散光星雲・反射星雲

「馬頭星雲_オリオン座に浮かぶ巨大なナイト」をトリミングして「NGC2023_散光星雲・反射星雲」を大きく見えるようにしています。
この星雲は、1785年にウイリアム・ハーシェルよって発見されました。
中心の明るい星「HD37903」は変光星に分類されます。この他、主系列前期の若い星によって照らされて輝いています。
ここにも暗黒星雲が細長く延びているのがわかります。
NGC2023の天体情報
| 名称 | NGC2023 |
| 星座 | オリオン座 |
| 分類 | 散光星雲・反射星雲 |
| 見かけの大きさ | 10’ |
| 赤経/赤緯 | 05h41m37.9s / -02゚15’52” |
| 距離 | 約 1300光年 |
*検索するサイトや規格によって違うことがありますので、目安にしてください。
この記事を書いて
いかがでしたか?
「2021年11月撮影_NGC2024/燃える木星雲_IC434_馬頭星雲_オリオン座」は私が天体写真らしき写真を撮れるようになった約1年後に果敢にも「多段階露光」で撮影しています。
さすがに1枚当たり8分露光の画像はガイドが上手くできておらず、修正もできない画像もありましたので、使えるデータを今持てる私のつたない現像技術で再処理しました。
今となっては、果敢に長時間露光の「多段階露光」撮影に挑戦してくれていた自分に感謝です!
今回の主役「馬頭星雲」は、たまたま地球から観たら明るい星が背後にあり、たまたま地球から観た分子雲が馬のような形をしている現在、私たちが観測できるという偶然の産物です!
宇宙の歴史、広さを考えると途方もない偶然が重なって、その姿を楽しむことができています。
黒い馬の影を赤く拡がるHⅡの雲が取り囲み、その傍らに咲く花のように青い反射星雲がアクセントを添える…
宇宙の奥行きを感じさせてくれる自然の造形美「IC434」。
とても美しい大好きな構図です
(≧▽≦)
撮影機材・設定/画像処理

2022年12月撮影_馬頭星雲_オリオン座に浮かぶ巨大なナイト
- Telescope_Vixen_R200SS
- Correction Lens_Vixen_CORRECTOR_PH
Focal Length_760mm - Equatorial Mount_Vixen_SXD2
- Guide Scope_SVBONY_60mm_Guide Scope ZWO_ASI_120MMMini
- Auto Guider_StellaShot2
- Camera_ZWO_ASI_533MCPro
Cooling:-20C Bin:1 - Filter_IDAS_HEUIB-Ⅱ
- App_StellaShot2
- Shooting Settings
Light Gain_102 240Sx10
Darkx10 Flatx10 Biasx10
Guide:1.04

- Composite_StellaImage8
Addition Average_σ-Clipping - StellaImage9
- Photo Shop
- Lightroom Classic
- Denoise AI
2021年11月撮影_NGC2024/燃える木星雲_IC434_馬頭星雲_オリオン座

- Telescope_Vixen_R200SS
- Correction Lens_Vixen_CORRECTOR_PH
Focal Length_760mm - Equatorial Mount_Vixen_SXD2
- Guide Scope_SVBONY_60mm_GuideScope ZWO_ASI_120MMMini
- Auto Guider_StellaShot2
- Camera_Canon_EOS6D_HKC
- Filter_IDAS_HEUIB-Ⅱ
- App_StellaShot2
- Shooting Settings
Light_ISO_1600
(60S・120S・240S)x4・480Sx2
Dark・ Flat・ Bias
Guide:1.14

- Composite_StellaImage9
AdditionAverage_σ-Clipping
& Addition Composite Processing - StellaImage9
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