
M 1(メシエ1)
かに星雲
Crab Nebula
超新星残骸
おうし座
☆☆☆ 目 次 ☆☆☆
M1_おうし座の超新星残骸_かに星雲


2023年3月撮影
M 1(メシエ1)
かに星雲/Crab Nebula
超新星残骸
おうし座

四方をトリミングしてM1が大きく見えるようにしました。
「メシエ天体」の最初を飾る天体です。
「メシエ天体」って、何?
「メシエ天体」とは「メシエカタログ」に収められた星雲・星団・銀河などの天体です。
「メシエカタログ」を作ったのは、フランスの天文学者、シャルル・メシエです。
「M〇○」と記載される「M」はメシエの「M」です。
もともとは、シャルル・メシエが彗星を探すのに紛らわしい天体を一覧にまとめカタログ化したものが「メシエカタログ」です。
1774年~1784年、3回に分けて刊行され、収められた天体がアマチュア向けの望遠鏡でも観測し易い天体が多いことから、今でも多くの人に愛用されています。
天体について
かに星雲
「M1」は超新税残骸という、太陽よりおよそ8倍以上重たい恒星の最期に起きる星の大爆発現象の名残りの姿です。
「かに星雲」と呼ばれる由来はフィラメントが、かにの脚に似ているからなのだそうです。
星雲の中心部には「かにパルサー」と呼ばれる「中性子星」が確認されており、1秒間に30回というものすごい速さで高速回転しているそうです。非常に強いX線を放出していて、可視光で星雲全体を照らしています。
かに星雲が出現した超新星爆発の観測記録
この星雲が出現するきっかけとなった爆発現象(超新星)は、1054年に起きたことが、藤原定家が残した「明月記」や中国「宋史」などによって記述されています。
また、アメリカ・インディアンによって描かれたアリゾナの壁画の星もこの超新星ではないか?という説もあるようです。
爆発現象(超新星)が起きた当時は、金星(明けの明星/宵の明星)ぐらいの明るさになり、23日間にわたって昼間でも肉眼で見えたようです。
その後、約2年間ほどは夜空でのみ見ることができたそうです。
もう少し詳しく
M1の天体情報
| 名 称 | M 1 |
| 別 名 | かに星雲 SN1054 |
| 英語名 | Crab Nebula |
| 星 座 | おうし座 |
| 分 類 | 超新星残骸 |
| 見かけの大きさ | 8’ x 4′ |
| 見かけの等級 | 8.4 |
| 赤経/赤緯 | 5h 34m / + 22° 1’ |
| 距離 | 約 6500光年 |
*検索するサイトや規格によって違うことがありますので、目安にしてください。
超新星爆発とは
超新星爆発は「Ⅰ型」と「Ⅱ型」に分類されます。
「Ⅰ型」は連星系をなしている白色矮星(太陽質量の1~8倍程度の恒星の最終段階)に相手の恒星から引っ張り出すようにガスが降り積もり、自らの重力による収縮を支えきれなくなった白色矮星が、大爆発を起こす現象です。
これに対し「Ⅱ型」は、太陽質量の8倍より重い恒星が、核融合反応を繰り返すことにより鉄まで進むと、中心核が一気に重力崩壊を起こし、その反動による衝撃波などで外層部では猛烈な核融合反応が起きるそうです。この大爆発を「Ⅱ型超新星」と呼ぶのですが、そのメカニズムは詳しくわかっていないようです。
「Ⅱ型超新星」のあとには、「中性子星」や「ブラックホール」が残されるとされます。
「Ⅰ型」「Ⅱ型」とも様々なケースがあるので、それぞれ起こる天文現象も様々なようです。
また、この超新星現象をカタログ化するために「SN〇〇」と符号が付けラれます。この「SN」は「Super Nova」のことで「M1」は「SN1054」と符号が付いています。
この「M1」は中心に「かにパルサー」が残されていることから、てっきり「Ⅱ型」だと思っていました。が、調べてみたら「Ⅱ?」となっているサイトもあります!
本当に、様々なケースがあるようです。
「M1」の撮影について
この記事の「M1」画像は「SIGHTRON JAPAN_DualBP」フィルターを使用して撮影しました。
Hαと OIIIの波長付近を透過し、他の波長はカットする特性を持つフィルターです。これにより通常、赤色に偏りがちな「M1」を様々な色合いで表現できたと思います。
別の記事
「IDAS_HEUIB-ⅡとSIGHTRONJAPAN_DualBP_天体の写り方が違う!非光害地でのフィルター選び」
では非光害地での「HEUIBⅡ」フィルターと「SIGHTRON JAPAN_DualBP」フィルターの撮り比べについて書いています。
ご興味がありましたら、ぜひ読んでみてください
(*^-^*)
この記事を書いて
私にとってこの「M1_かに星雲」のイメージは小学校の頃?の理科便覧に載っていた「かに星雲」なんです。
そのイメージで何度撮影しても赤いフィラメントだけで、この黄色のフィラメントがなかなか出てこなかったんです。
この記事で使った「M1」が仕上がった時は、「フィルターってすごい!」と感動しました。
ただ、この黄色は、フィルターだけでは出てこないようです。
この「M1」は非光害地で撮影したデータです。
やはり、こうした繊細な色合いは「光害」にとても弱いそうです。
この「M1」のデータは私にとってとても大切なデータです。
撮影機材・設定/画像処理

- Telescope_Vixen_R200SS
- Correction Lens_Vixen_CORRECTOR_PH
Focal Length_760mm - Equatorial Mount_Vixen_SXD2
- Guide Scope_SVBONY_60mm_GuideScope ZWO_ASI_120MMMini
- Auto Guider_ASI air
- Camera_ZWO_ASI_533MCPro
Cooling:-20C Bin:1 - Filter_SIGHTRON JAPAN_Dual BP
- App_ASI air
- Shooting Setting
Light_Gain_102 60Sx43
Guide:1.06
Darkx20 Flatx10 Biasx10

- Composite_Stella Image9
Addition Average_σ-Clipping - Stella Image9
- Star Net++
- Photo Shop
- Denoise AI
参考サイト
参考サイト:Wikipedia
かに星雲
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%AB%E6%98%9F%E9%9B%B2
超新星
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E6%96%B0%E6%98%9F
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