初のメシエ天体撮影_M5-1_下半分_天文機材購入の失敗談_機材に詳しくないなら天文ショップに相談しよう!「ヲタクおばちゃんの奮闘記」_その1

天文機材購入の失敗談_機材に詳しくないなら天文ショップに相談しよう!「ヲタクおばちゃんの奮闘記」_その1

ヲタクおばちゃんの奮闘記_序章

初めて撮影したメシエ天体

初のメシエ天体撮影_M5-1_下半分

2020年06月
M5_球状星団
へび座

私が初めて撮影したメシエ天体です。
へび座の球状星団「M5」ですが、下半分しか映っていません!
撮影地は光害が多い自宅の駐車場です。

この記事では、私が天体写真を始めるまでのエピソードを書いていきます。
途中、「間違いポイント」を挟んでお話を進めます。
カラー撮影の基本は何とか抑えている?「今の自分」から「当時の自分」にアドバイスしたい反省すべきポイントを注釈的に入れていきます。
笑い話ですが、当時は真剣そのもの!
「ヲタクおばちゃんの奮闘記」はじまり、はじまり~

前向き過ぎる!機材購入

うたい文句にのせられ、コンデジを買う

天文に興味を持ち始めた当時、まだ我が子ども達は小学生~高校生と食べ盛り。食費や学費と経済的に一番大変な時で、私は片道1時間半掛けて通勤し、家事全般をこなす生活でした。当然、自分の時間なんて寝る時間を削って捻出するしかない状況です。
それでもアンドロメダ銀河をどうしても撮りたくて、機械音痴、理系ダメダメ、写真なんて全くド素人の私は、手始めに「星空も撮れる」と言ううたい文句に釣られ、コンパクトデジカメを購入したのでした。簡単オートできれいな星空が撮れるはずと期待MAX!
そんなに甘くはないとあとあと、気付くのでした…

一か八か?ステライメージを買ってみる


コンパクトデジカメを購入してから数年間、ほとんどカメラの勉強をすることなく気が向くとオートで夜空や月を撮影していました。が、「運が良ければ上手く映る」感じの、あてずっぽ撮影でした。

それなのに、「もしかしたら画像処理が必要なのでは?」と勘違いして、天体画像処理に特化した専用ソフト「ステライメージ」を購入しました。
「ステライメージ」に付属のサンプル画像で処理を試みたところ、我が家のパソコンは、あっけなくノックダウン!!全然スペックが足りないことがわかりました。

ネットショップで一眼レフカメラを買ってみる

やっぱり、アンドロメダが撮りたい!と、天体撮影についてネット検索をはじめました。
「どうも、一眼レフカメラが必要だぞ!」と気付き、現在も星景写真・星野写真に愛用中のCanon EOS80Dの中古品をネットで購入しました。
この時は、ちゃんとセンサーサイズがAPS-Cであることをわかって購入しています。眠い目をこすりながら、勉強した甲斐がありました。
(ほんの少しだけ前進です!)

カメラが手に入ってもレンズがない!
「銀河を撮影するのにカメラレンズなんて要らない!」と、なんとも強気な超初心者!
この頃、タイミング良く親戚がフルサイズのカメラを購入したので、お古のAPS-C対応レンズを数本もらい受けることになり、カメラの使い方を勉強する良い教材となりました。
やっと、F値、絞り、ISO感度についてわかり始めたのです!
後でわかるのですが、もらい受けたレンズは全て星撮影には不向きなタイプでした。が、これらのレンズを通して、基本的なことが理解できるようになりました。

中型赤道儀と屈折式望遠鏡をネットでポチる超初心者!?

「カメラが手に入ったのなら、次は望遠鏡と赤道儀だよね~」と、
本人なりに一生懸命ネットで天体撮影の手順や必要機材を調べ、わからない用語は隅っこに追いやって、中型で比較的安価な赤道儀をポチったのでした。
「ちょっと大きめの望遠鏡でもいけるよね~」と、最大搭載可能は13.5kg!
それから地元の天文台を回り、聞きつけた良さげな望遠鏡をネットで購入。焦点距離1000mm、120mm屈折式望遠鏡です。
重さは、6.2kgですが、長さは1070mmあります。
「赤道儀の最大搭載可能な重さは13.5kgだから、カメラを取り付けても、動かすのには充分!」と、思ったのでした。

説明書片手に…とん挫

説明書片手に休みの日は部屋の中で、畳が傷まないように100円均一ショップで購入した茶たくを三脚の脚の下に敷き、組み立てては、にんまり…
室内で、グイーンとかっこいい音を立てて動くところまできました!
ネットで調べた天体撮影の方法で、休みの前日は夜な夜な自宅駐車場で撮影を繰り返していました。
が、どうも上手くいかないのです!撮影方法は、パソコンを使わない、ハンドコントローラーのみでの操作です。
赤道儀の説明書通りに極軸を合わせ、ウェイトバランス、ファインダーの調整も済ませているのに、アライメントすら上手くいかない…
なんでだろう?と、思いながら、ちょっと嫌になりながら…
この頃、ちょうど子ども達が順番に巣立って行く時期で、かなり忙しく過ごしていました。
もちろん子ども達のことが最優先なので、天体撮影は後回しになっていきます…

自分の時間を持つことができる

末の子の新生活準備に追われいた2~3月、あの流行性疾患が蔓延したのでした。
幸い、末の子は内定企業が予定通り採用してくださり、子ども達は皆、独り立ちできました。その反対に私が職を失うことになりました…
考えを切り替え、ゆっくりと末の子どもと新生活の準備ができたことに感謝しました。

有給消化も終わり、家の片づけに目処が付きつつあったのですが、あの流行性疾患は得体の知れない猛威をふるっていました。
「コ○○が落ち着くまで、天体写真に集中するか!」と、ほとんどお預け状態だった天体写真撮影に舵を切ったのでした。

今度こそ天体写真と真剣に向き合う

じっくり腰を据えて、初めて撮影したメシエ天体「M5」がこの記事の先頭画像です。ちゃんと手順を踏み、赤道儀の自動導入機能を使って「M5」を導入したはずなのにちゃんと入ってくれない?
こういうことはアライメント前なのでよくある事ですがアライメントすら上手くいかないのです。
しかも、根性で「M5」を画角に導入しても、何もしていないのに望遠鏡がす~と、音もなく動くんです!!
これはクランプの絞め方が緩いのか?
指の皮が剝けてしまうくらい頑張って締め付けても望遠鏡がす~と動く?!
仕方がないので何度も望遠鏡をずらし、手で「M5」を無理やり画角に入れます。追尾スタートするも「M5」はどこかへ~ここまで来たら意地でも「M5」を探してやる!
再び「M5」を探し出し画角に入れ、動いてしまう前に何とか撮った「M5」画像がこれです!

初のメシエ天体撮影_M5-2

でも、ずれていく…
この状態では当然、ピントも合わせることができません!やはり女性の握力では、クランプを締めきれないのか?!

ピント出しをアライメントの先にやることに気付く

「じゃあピント出しは明るい時間帯にやればいいんじゃない?」
そう思って、撮影したのが下の土星です。

土星_静止画_1
土星_静止画_2
土星_静止画_3
土星_静止画_4
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土星_静止画_9
土星_静止画_10
土星_静止画_11

2020年05月撮影
土星

ピント合わせは明るい時間に遠くの鉄塔を対象にして済ませているので問題無さそうです。
土星の写り方、明かるさがそれぞれ違うのは、どの感度や露出が最適か?試していたからだったと思います。

やっぱりずれていく!?撮影対象

問題は土星の位置です!
自動導入するもまず入らない。これはアライメントが未だだからです
でも、アライメントが上手くできない時とできる時があるのがわかってきました。
アライメントが上手くできたとしても追尾はできない。
手で撮影対象を画角に収め、追尾モードで撮影を開始しても撮影対象はどんどんずれて行方不明になってしまいます。
もう、泣きそう!自分のスキルでは打つ手がない!ネットでいろいろ調べてみたのですが、それらしいことは全くわかりませんでした。

こんなことってあるの?天体機材の世界

ここまできたら意地でも上手く撮ってやる!
やっと、天文ショップさんに相談する決心がつきました。

これまでのいきさつや、やりたいことをお話しし、赤道儀と望遠鏡の名前を告げたところ
「この組み合わせは、眼視観望ならともかく撮影は到底無理ですよ。
球状星団の半分撮れたんですよね。よほどバランスがキッチリとれていたんですよ!」と、微妙なお褒めの言葉をいただいたのは今でも忘れられません!

今の機材たちと出会う

Vixen_R200SSニュートン式反射望遠鏡に出会う

この長い屈折式の望遠鏡は青ハロがひどく、思い切ってVixen_R200SSを購入することにしました。(青ハロの存在もこの時、初めて知りました)
外径232mm、重さも7.2kgと太く重たくなりましたが、長さが700mmとかなり短くなり赤道儀への負荷は軽減されました。
実はこの時、Vixenの屈折式望遠鏡もおすすめ機材として候補に挙がったのですが、横にカメラが着く反射式望遠鏡が、「かっこいい~」という安直な理由でR200SSに決めました。
うーん、成長しているのか?
早速、R200SSで撮影したのがこの「M33」です。

2020年9月撮影
M33
さんかく座

基本は大切!基本の意味を理解する

この頃は、ダーク、フラット、バイアス画像にどんな意味があるのか調べることも無く「必要ですか?」と尋ねたら「必要です。撮り方は…」と、効率よく撮影する方法を教えていただきました。
この時、なぜライト以外の画像が必要なのか?どんな効果があるのか?はざっくり教えていただきましたが、あとでネットの力を借りながら、ちゃんと自分なりに理解できるように調べました。
この「M33」もダーク、フラット、バイアス画像を撮影しコンポジット、ステライメージで少しだけ調整をしています。
撮影場所は光害を煌々と浴びる自宅駐車場です。
なかなか上手くないですか?

天体機材は家電製品とは違う?まずは基本!

天体撮影は普通の家電製品のようにマニュアル通りに使う感覚を捨てないといけない!と、思いきや「ちゃんと、取り扱い説明書に書いてあります」ってこともあります。
「こんな方法でやってみた」など、Blogなどの体験談はとても興味深く参考にさせていただいています。が、まずは基本が第一だと痛感しています。

ショップサイトなどの製品紹介や性能表を照らし合わせ、きちんと判断できるスキルをお持ちの方にとって、「魔改造」という魅惑の世界が待っているのが「天体写真の世界」です。
ですが、そんなスキルなんて全く持ち合わせていない私は、プロのアドバイスや詳しい方にいただいたヒントをしっかり調べ、自分なりに理解することが必須です。
もっと早くに気付けば良かったのですが…
かなり遠い回り道をしました。

赤道儀をVixen_SXD2に買い替える

結局この赤道儀も下取りに出し、現在使っているVixen SXD2に買い替えました。R200SSと同様、今では頼もしい相棒です!
望遠鏡R200SSを購入したことがきっかけで、今でも天文ショップさんには、何かと相談にのっていただいています。でも、何でもかんでも聞かず、まずは自分なりに調べたり考えて、それでもわからないことは的を絞って、アドバイスをいただくようにしています。お店もお忙しいですから。

もっと早く相談していたら…

まとめ

天体撮影を通じて学んだこと

いかがでしたか?
私の失敗談が、「これから天体写真を始めたい!」「撮影が上手くいかず困っている…」と思ってらっしゃる方にとって少しでもお役に立てたらと、書いてきました。
失敗談はまだまだ続きます(現在も、ネタを増産中です!)
ですが失敗こそ成長のチャンス!
現在も新しい撮影方法に挑戦していますが、最近では「さぁ、失敗しに行くぞ!」と失敗を次のステップの糧ととらえることができるようになりました。

命にかかわること、危険なことは絶対ダメですが、とても大切なことを天体写真を通じて学ぶことができたと思います。
失敗談やそこから得られたことは、順次「写真日記」として記事にしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみに
(*^-^*)

「M5」と「M33」を撮り直しました

その後「M5」と「M33」を撮り直した画像が下の写真です。
各天体については、別記事にて、ご紹介していけたらと思っています。

2024年3月撮影_M5_球状星団

2024年3月撮影
M5 球状星団
へび座

2023年11月撮影_M33_さんかく座

2023年11月撮影
M33
さんかく座

追記:内容はあまり変わっていませんが少し手直ししました。
2025_02_03
2025_02_16


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