M42&M43&トラペジウム星団

M42&M43_オリオン大星雲_散光星雲(輝線星雲・反射星雲)_トラペジウム星団_オリオン座

M42&M43&トラペジウム星団

M42&M43_オリオン大星雲

M42&M43&トラペジウム星団
季節_冬_アイコン

2023年12月撮影
M42&M43_オリオン大星雲
散光星雲(輝線星雲反射星雲)
トラペジウム星団
オリオン座

冬を代表する天体「オリオン大星雲」です。
この天体を単体でとらえてみました。
鳥が翼を拡げてはばたくような姿と、それを包み込むように舞う星雲がなんとも美しい天体です。
また、翼の付け根辺りで、小さく明るく輝く星の集まりも見えます。
「トラペジウム」です。
この画像はとても明るい「トラペジウム」と淡い星雲のどちらも表現したく、多段階露光撮影をしています。

天体について

オリオン大星雲とランニングマン星雲

M42&M43&トラペジウム星団_テキスト入り

オリオン大星雲=M42といわれますが、鳥の形に例えた場合の頭の部分は「M43」という別の符号が付いています。

M42_オリオン大星雲&NGC1975_ランニングマン星雲_テキスト入り

オリオン大星雲の直ぐ北側にはとても明るい「NGC1975_ランニングマン星雲」も輝いています。
NGC1975_ランニングマン星雲については別の投稿「NGC1975_Sh2-279_ランニングマン星雲/散光星雲/反射星雲NGC1977散開星団主役級の天体オリオン座」でご紹介しています。ランニングマン星雲もとても美しい天体ですので、ぜひご覧ください
(*^-^*)

オリオン座の天体達と位置関係

オリオン座_バーナードループ~魔女の横顔星雲_テキスト入り

オリオン大星雲はオリオン座のバーナードループをはじめとした豊富なHⅡ領域の一部で、周辺には有名な天体がひしめき合っています。
その中でも「オリオン大星雲」は一段と明るく輝いているのがわかります。

もう少し詳しく

トラペジウム星団

t1-1トラペジウム_M42オリオン大星雲
t1-1トラペジウム_SI加_M42オリオン大星雲_テキスト入り

翼の付け根辺りをトリミングして大きく見えるようにしました。
明るく輝く四つの星は「トラペジウム」と呼ばれています。「台形」の形に並んでいるように見えることからその名前が付いています。

トラペジウム星団をさらに詳しく

t1-1トラペジウム強拡大_M42オリオン大星雲_テキスト入り

さらに拡大してみました。
この領域は「トラペジウム星団」と呼ばれています。
特に明るく可視光で観ることができる星の名前を表記しました。
*この画像で確認できる星は「赤色」
*星が重なって形が楕円形に見え、きちんと分別できていない星は「紫色」

「ガリレオ・ガリレイ」は1617年にこの「トラペジウム星団」をスケッチしており、そこには「A」「C」「D」星が描かれています。
この観測もガリレオ自らが作ったガリレオ式望遠鏡によるものだったのかは私にはわかりませんが、その観察力には驚かされます!

トラペジウム星団内部の密集度

「A」~「E」の星はそれぞれ「太陽」の15~30倍の質量があることがわかっています。そんなとてつもなく大きな星たちが直径約1.5光年の範囲内に存在しているそうです。
さらに大部分が「宇宙塵」に隠されていますが、現代の観測では約300個の星たちがこの領域に存在していることが確認されています。

その密集度を私たちが住む「太陽」がある領域と比べてみましょう。
「太陽」から一番近い星「プロキシマ・ケンタウリ」までは約4光年の距離です。この約4光年という星と星の間の距離は天の川銀河内の平均的な星と星の間の距離と言われているそうです。また、「太陽」と「プロキシマ・ケンタウリ」は宇宙の中では小さな星に分類されています。
この平均的な距離間隔と星の大きさを、トラペジウム星団内の星の数と質量と比較して考えてみると、トラペジウム星団内部がいかに高密度であるか、わかると思います。

トラペジウム星団と暴走星「ぎょしゃ座AE星」

この領域を中心に11光年の範囲に広げると約3500個の星の存在がわかっています。また、星団内の星の半分に「原始惑星系円盤」があり、「褐色矮星」や固有運動を持つ「暴走星」の存在も確認されています。
別の投稿「IC405/Sh2-229_勾玉星雲/Flaming Star Nebula&5Stars_散光星雲ぎょしゃ座の天体集合写真ぎょしゃ座」でご紹介している「ぎょしゃ座AE星」は「勾玉星雲」を輝かせている「暴走星」です。
この「ぎょしゃ座AE星」は、250万年前にトラペジウム星団内で起こった二つの連星系の衝突で弾き飛ばされた星だと言われています。
美しく輝くM42オリオン大星雲を照らす「トラペジウム星団」。
その内部は、かなり激しく活動しているようです。

アメリカ航空宇宙局NASAによるオリオン大星雲の美しい映像

この領域を「アメリカ航空宇宙局_NASA」がハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡による観測から得られたデータを基にとても素敵な動画にして公開しています。
宇宙旅行をしているような動画でM42の美しい輝きの正体がとてもよくわかると思います。
リンクからぜひご覧ください
(^_-)-☆
「Flight Through Orion Nebula in Visible and Infrared Light」


M42&M43の天体情報

名称M42&M43_NGC1976_Sh2-281
別名オリオン大星雲
英語名Orion Nebula
星座オリオン座
分類散光星雲
見かけの大きさ90’x60’
見かけの等級4.0
赤経/赤緯5h 35m  /  - 5 ° 23’
距離約 1300光年

*検索するサイトや規格によって違うことがありますので、目安にしてください。

トラペジウム星団を表現するための多段階露光撮影と画像処理

今回の投稿「M42&M43_オリオン大星雲_散光星雲_トラペジウム星団」の画像は多段階露光で撮影しています。
撮影設定は、Gain100、マイナス20℃は共通、一枚当たりの露光時間を4秒、8秒、16秒、30秒、60秒の5段階、各20枚です。
それぞれを「ステライメージ」で「加算平均σクリッピングコンポジット」し、5つのデータを「加算合成」しています。
この撮影と合成は、「オリオン大星雲」の淡い星雲と「トラペジウム星団」の明るい輝きを、5段階の画像を重ねることでどちらも表現するのが狙いです。
今回は画像処理も工夫しました。
「フォトショップ」の「マスク機能」を、明るい領域の輝度のカバーだけでなく、輝度を下げる処理にも使いました。
これにより、星雲の淡くたなびく様子と「トラペジウム」の星粒の両方を表現できたと思います。

撮影機材・設定/画像処理

撮影機材・設定_アイコン
  • Telescope_Vixen_R200SS
  • Correction Lens Vixen_CORRECTOR_PH
    Focal Length_760mm
  • Equatorial Mount_Vixen_SXD2
  • Guide Scope_SVBONY_60mm_Guide Scope ZWO_ASI_120MMMini
  • Auto Guider_ASIair
  • Camera ZWO_ASI_533MCPro
    Cooling:-20C Bin:1
  • Filter_IDAS_HEUIB-Ⅱ
  • App ASIair
  • Shooting Settings
    Light Gain_100
    4S_8S_16S_30S_60Sx20
    Guide:1.14
    Darkx8 Flatx20 Biasx20
画像処理_アイコン
  • Photo Editor
    Composite_StellaImage9
    Addition Average_σ-Clipping
    &Addition Composition
  • StellaImage9
  • Photo Shop
  • Lightroom Classic
  • Denoise AI

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